ATmega8 × AHT25:I2C通信の『書き込み判定』に潜む罠
接木苗管理の要、温湿度センサーAHT25
接木苗の養生には、正確な温湿度管理が欠かせません。今回は高精度で知られるAHT25をATmega8に繋ぎましたが、ここでも一筋縄ではいかない「組み込みの洗礼」を受けました。
ハマりどころ:書き込み完了判定が「厳しすぎる」
AHT25に測定開始コマンド(0xAC)を送った後、通常はステータスビットを確認して「準備完了」を待ちます。しかし、ここでの判定を厳密にしすぎると、センサーが応答を返しているにもかかわらず、プログラム側でタイムアウトやエラーと見なされてしまう現象が発生しました。
問題のコード(概念)
// 失敗例:ステータスを厳格にチェックしすぎてループを抜けてくれない
while(aht25_read_status() & 0x80) {
// センサーが「忙しい」と言い続けている(ように見える)
// 実際には測定は終わっているのに、フラグの落ちるタイミングがシビア
}
解決策:適切な「ゆとり」とリトライ
データシート上の最大待ち時間を信じつつも、ソフトウェア側で「少しだけ待ってから再度聞き直す」という処理を加えることで、安定して値を拾えるようになりました。
今後の課題:CRCチェックの実装
AHT25は測定データの後にCRC8コードを返してくれます。 現在はデータの取得までを優先していますが、今後、長期間の自動運用を行う上では、ノイズによる誤動作を防ぐためにCRCチェックの実装が必須だと考えています。
実装予定のメモ:
- 多項式:x^8 + x^5 + x^4 + 1 (0x31)
- 初期値:0xFF
- 判定:受信した全6バイト(温湿度データ)から計算し、7バイト目と比較
「とりあえず動く」から「絶対に失敗しない」システムへ、少しずつブラッシュアップしていく予定です。
まとめ:データシートは「対話」のきっかけ
データシートは絶対の正解ではなく、あくまで「ガイドライン」であることを再認識しました。特にI2Cのような通信プロトコルでは、ハードウェアごとの「クセ」を読み取って、ソフト側でいなしてあげる必要があります。
次は、この安定したデータをもとに、トラス構造の転卵機を制御する「孵卵器モード」の統合を進めます。